Sさんの家

​木材屋を営んでいた祖父から受け継いだ土地とそこに残った小屋、そしてやむなく解体した店蔵の材料を使って、Sさんの日本での滞在先をつくろうというところからはじまった。昔から付き合いのある職人さんもいて、すでに役者は揃っていた。時差を乗り越えskypeでの打ち合わせ繰り返し、いよいよ着工という段階でSさんも日本に帰国、現場監督をしながら本人も壁を塗ったりと施工に加わった。小さなリノベーションではあったが、Sさんの想いと職人の技によって、階段ひとつ、床ひとつ、窓ひとつにストーリーのあるSさんの居場所が出来上がった。

写真:關田幹夫